つれづれ晴れ

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敏感すぎて生きづらいオタクがイラスト情報や書評を書き綴る雑記ブログ

「9割の会社はバカ」知識を身につけてブラック企業から身を守ろう

こんにちは。

最近は労働法や経済に関する本をよく読んでます。

今回はタイトルが印象的なこちらの本を読みました。

9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」

9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」

 

今まで、ブラック企業残業代を支払ってもらえなかったり、
納得のいかない形で退職をしたことのある私にとって、大変参考になる
内容でした。もっと早く読みたかったです。

この本が役に立つのはこんな人です(前書きより)


・安心して長く働くために仕事に関する法律や制度を知りたい

サービス残業長時間労働をさせられている状況を変えたい

会社や上司のやり方に疑問がある。穏やかに意見を伝えたい

・有給休暇や産休・育休が取りづらい雰囲気をどうにかしたい

・会社を心から信用している or 会社をいっさい信用していない


従業員は会社より弱い立場だと思っていましたが、本書を読み
「知識」を身につければそうではないと分かりました。

もしあなたが「雇われている側(従業員)より、雇っている側(会社)のほうが、
はるかに強い立場だ」と思っているとしたら、その考えは今すぐあらためましょう。

自分が「弱い立場」だと思い込んでいるうちは、反射的に会社の言いなりになったり
会社を必要以上に恐れたりするばかりで、いい関係を築くどころか、支配される発想から抜け出せません。

自分の経験を踏まえ、役に立ったところを紹介していきます。

証拠は書類で残そう

お役所は、書類が大好き。お役所を動かすためには、
文字として書かれている証拠を用意する必要があります。


労基署に残業代の未払いを訴える場合でも、
給与明細書、タイムカード、日記、メモなど書かれた記録があることが必要です。
場合によってはパソコンのデータでも可です。

会社や上司のやり方がヘンだと思ったらとにかく記録を残しましょう。

書類があったのでハローワークが動いてくれた話

自分の経験でも書類が役に立ったことがあるので紹介します。

会社都合にもかかわらず、自己都合で会社を辞めさせられたことがありました。
納得できず、証拠になりそうな書類を持ってハローワークに相談に行きました。

証拠とは「退職する前にコピーした日報」です。
日報には自分の業務記録と、上司から辞めるように促されたコメントが書かれていました。

コピーなので「証拠にはならないのでは?」とも思っていましたが
相談員さんに見せたところ
「これは事実に近いと認められますね」と言って手続きをしてくれました。

結果的に会社都合にはなりませんでしたが、
自己都合退職の「特定理由離職者」と認められ、失業保険が受給できるようになりました。

その失業保険があるとないのとでは大違いでしたので、
ダメもとで相談に行ってよかったと思いますし「書類の力ってすごい」
改めて感じた出来事でした。

会社が給与計算を間違えることは珍しくない

会社は給与計算を間違わない、と思ってしまいますがそうではないのです。

社会保険料を計算するときに保険料率を間違えていたり。
家族経営の会社ならともかく、100人規模の会社でもそういうことはよくある。
会社って、けっこうバカなんです。


振り返ると自分も過去にこんなことがありました。

・退職後にもらった源泉徴収票に誤りがあり、再度訂正版が送られてきた

・給与の社会保険料控除が間違っていた


どちらも今まで勤めてきた会社の中ではまだホワイトな会社であったことです。

ブラック企業では、間違っていることすら分からぬままになっているのでは?と
ゾっとしました・・・。

間違いに気付けるようになるために、
一度自分で給与計算をしてみることがオススメです。
ネットで検索すれば計算方法は簡単に調べられますし、知識もつきます。

「All aboutマネー」 は給与だけでなくお金の勉強になる記事が多いので
のぞいてみてください!

allabout.co.jp

契約先の会社から「更新しない」と言われたら?

1年、半年毎の契約をくり返して2年近く働いた会社で
「仕事が向いていない」という理由で契約が更新されず、退職したことがあります。

自分としてはやりがいもあり、居心地もよかったので続ける意思はありました。

当時は「会社に従うしかない」と思い、言われたとおり退職しましたが
本書ではこのような場合の対処方法が書かれています。

契約社員でも会社の都合で簡単にクビにすることはできない

・有期雇用契約も一定の条件を満たせば通常の労働契約と変わらないという判例がある

・「いきなりの雇い止めは納得できません」と伝え、契約しない理由を尋ねる。
それを書面にした「解雇理由証明書」をもらう。
納得いかなかったら公的機関に相談する。

・契約書にサインしてしまったらどうしようもないので、しっかり読む。
記述に納得できない部分があったらきちんと説明してもらう。


今振り返ると、結果として退職することになったとしても、
すんなり引き下がり辞める必要はなかったと思います。

コネ入社もある会社で、そんな中で私は雑に扱われてしまったのかな?と感じました。

これからも誇りを持って働く自分でいるために、
雑な扱われ方に慣れてしまうわけにはいきません。

まとめ:自分を守るために

自分が経験したトラブルの解説があり、お守りとして持っていると
とても心強い本です。

クイズ形式で、読みやすい語り口のため一気に読めます。

何も知らないと会社に従うしかありませんが、
「知識があれば、自分を守ることが出来る」と分かりました。

皆さんも、会社から身を守る術を身につけてくださいね。

9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」

9割の会社はバカ:社長があなたに知られたくない「サラリーマン護身術」