つれづれ晴れ

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敏感すぎて生きづらいオタクがイラスト情報や書評を書き綴る雑記ブログ

【HSP】あなたの敏感さの特徴は?「敏感で傷つきやすい人たち」を読んで

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 こんにちは。


以前、HSPのチェックリストの中でも強く当てはまるものと、
あはまらないものがあるという記事を書きました。

「敏感さにも分類があるのでは?」とその頃から思っていたのですが、
こちらの本は敏感さを分類して解説しており、ためになりました!

過敏で傷つきやすい人たち (幻冬舎新書)

過敏で傷つきやすい人たち (幻冬舎新書)

 


本書では敏感さを「過敏性」という言葉で書かれていますので、
この記事でもそのように書きますね。

「神経学的過敏性」と「心理学的過敏性」

本書では、過敏性を以下のように分けて解説しています。 

神経学的過敏性

「感覚過敏」など神経学的なレベルでの過敏性

(音や感触など体で感じるものに対する過敏性)


心理学的過敏性

人に対しておどおどしたり、
顔色を過度に伺ったりして傷つきやすい

(対人関係において感じる過敏性)


本書の研究では、より生きづらさを感じ、幸福度が低くなりがちなのは
「心理学的過敏性」の方だそうです。

著者の作成したチェックリストを試したところ、私は心理学的過敏性の方が
強いことがわかりました。

人と接することが嫌いなわけではないのですが、昔から対人関係で
ちょっとしたことが気になったり、「嫌われているのでは?」
と感じることがありました。

普段なんとなく感じていた生きづらさの発端がより明らかになりました。

過敏性をさらに分析する

著者が開発した「過敏性プロファイル」では過敏性をさらに
6つに分類してます。


・感覚過敏
・馴化抵抗(慣れにくさ)
・愛着不安
・心の傷
・身体化
・妄想傾向

私はこの中でも「愛着不安」「心の傷」の傾向が強かったのですが
この二つを構成するのが「心理学的過敏性」です。

全てのチェックリストを載せると長くなりますので、
参考に「愛着不安」「心の傷」のチェック項目を載せます。

 

「愛着不安」チェックリスト

・自分が一人でいることが不安で、いつも誰かに頼りたくなる。
・人にどう思われているか顔色に敏感で、悪く思われていると感じると
 気もそぞろになる。
・自分が相手に不快な思いをさせていないか、いつも気にしてしまう。
・些細な相手の素振りにも、自分が嫌われていないか不安になる。
・間違いを指摘されたり、欠点を非難されると、落ち込んだり逆にキレたりしやすい

 

「心の傷」チェックリスト

・人から言われた言葉に傷つきやすい。
・嫌なことがあると、長く引きずる方だ。
・昔の嫌な場面の記憶がよくよみがえってくる。
・苦手な話題に触れられると、動揺したり取り乱したりする。
・一度嫌なことがあると、その相手や場所を避けてしまう。

(P49、50から引用)

それぞれの項目で当てはまった数によって「心理学的過敏性」の
傾向が判断できます。

0~1個:傾向があまりない
2~3個:傾向がややある
4~5個:傾向がかなり強い


このチェックリストに多く当てはまる場合
「心理学的過敏性」が強い傾向になります。

私はどちらのチェックリストでも4つ当てはまりました。

幸福度を高めるためのエクササイズ

「心理学的過敏性」が強いと幸福度が低くなりがちです。
そこで、本書で紹介されていたエクササイズを2つ紹介します。

親切にするエクササイズ

「幸福な人ほど、人に対して親切である」

ということは研究で裏づけられています。
親切は人のためだけでなく、自分のためでもあります。

効果を深めるには以下のことを意識しましょう。

・同じことをくり返すより中身を変えた親切をする

・小さな親切を毎日やるよりも一度に重ねてやる

希望のエクササイズ

人は未来の希望について語るとき、元気になることが出来ます。

本書ではこんな実験が紹介されています。

1日のうち20分だけ理想の自己像について、夢を膨らませて記述する。
これを4日間継続したところ、気分の高揚や幸福感の上昇がみられた。

現実にとらわれすぎず、自分の希望を語るのがポイントです。

例えば、先に楽しみな予定(旅行など)があると、仕事・学校も
その日まで何とか頑張ろうと思えます。それに近いものを感じました。

過敏さについて学んだまとめ

記事で紹介したのはほんの一部です。

研究を元に数値データで過敏さと「生きづらさ」「社会適応」など
の関係について扱っています。

私自身、まだ勉強不足なので難しく感じるところもありましたが、
データを元にした内容ですので大変勉強になりました。

過敏さの種類についてもっと知りたい方はお手にとって見てくださいね。