以前、引きこもり状態だったときに『ニートの歩き方』で励まされた
京大卒・元ニートのphaさんの本を読みました。
この本は、世間で「しなきゃいけない」とされていることを一つ一つ検討していって、
「あー、あれもこれも別にしなくてもいいんだ。人生ってもっと幅があるものなんだ」 と、少し力を抜いてラクに生きていけるようにするための本だ。
最近あれもこれもするべき、と心が休まらないことがあったので
参考にすべく手にとってみました。
なぜ「しなきゃいけない」ことが多いのか?
現代に「しなきゃいけないこと」があふれている原因を
phaさんはこのように述べています。
①情報が多すぎるから
〈インターネットで大量の情報にさらされているから〉
②その方が儲かるから
〈「このままだとヤバイ」とおどす事によって何かを買わせようとする人もいる〉
確かに自分にも思い当たりがあります。
なので今後このように振り返るようにしていこう、と思いました。
「しなきゃいけない」ことから逃れたいときは
情報から離れること。
「このままだとヤバイ」と感じたときは何かを買わされそうになっていないか
一度振り返ってみる。
自己責任は50%~自分のせいにしない~
phaさんは、現代では生きることが下手な人に対して
「自己責任」
「ちゃんと考えて生きていればそんな風にならない」
と責める声が多いと感じています。
環境や突発的なトラブルで上手くいかないことは誰だってあるし、
個人の努力でどうしようもないことが人生には多い。
個人のせいにしすぎず、かといって社会のせいにもしすぎない、
「自己責任は50%でいい」というのがphaさんの考えです。
だから、全部自分のせいでもないし、全部社会のせいでもない。
「自己責任は 50%、自分ではどうしようもないことが 50%」
というくらいに考えておくのが、自分に甘すぎず厳しすぎず、
ちょうどいいくらいのバランスなんじゃないだろうか。
私は「すべて自分のせいにしない」という考え方をするように
しています。
これだけで、過去に悔やんできたことに対して
少しラクに考えることが出来るようになりました。
がんばらない~がんばらなくても何とかする~
「がんばるのは無条件でいいことだ」という精神論をまず捨てよう。
がんばることもいいけど、それよりも一番いいのは
「がんばらないでなんとかする」ということだ。
がんばらなくてもある程度やっていける環境を選ぶことも大事です。
ブラック企業にいたときは「がんばること」が美徳だと考えていました。
むしろ、困難なときこそ実力以上にがんばることが、
自分のためになると考えていました。
仕事についていくのが精一杯で、残業代もでない中
必死で勤めていましたが、1年で限界となり退職しました。
今は負担の少ない事務のアルバイトをしており
前ほど頑張らずに、自然体で取り組んでいるにもかかわらず
感謝されることもあり無理なく働けています。
「環境のせいにしてはいけない」という考えがどこかにありましたが
この体験を通して、そうとも限らないという考え方に変化しました。
また、仕事をするために人生があるわけじゃなく
人生を充実させるための手段の一つが仕事であるにすぎない
ともphaさんは述べています。
「しないこと」まとめ
他にも、本書で解説されている
心に残った「しないこと」はこのようなことがありました。
・過去に固執しない
・だるさを無視しない
・最後まで我慢しない
読み終わった後、心がふわっと軽くなったので、
生きづらさを感じている人にぜひ読んで欲しいです。