「スマホはどこまで脳を壊すか」を読みました。
任天堂DSソフト「脳トレ」でおなじみの川島先生監修の本です。
脳科学の研究から発見したことを元に、実験データからスマホと脳の関係を読み解く内容となっています。
スマホと脳の関係が明らかになっていく点が興味深かったです。
スマホの利用時間と子供の学力は関係がある
本書では、子どもの学力検査と生活習慣のアンケート結果が載っています。
例えば、スマホの使用時間と、テストの成績・睡眠時間の関係がグラフでまとめられています。
▼興味深いと感じた点
・スマホの利用時間が長い子供は、学力が低いというのは常識となっている
・スマホを3時間以上使っている子供は、勉強時間を長くしても、睡眠時間を多くとっても成績が平均未満
スマホの使い過ぎは勉強の妨げになることは容易に想像できますが、データでみるとよりスマホの影響が理解できました。
大人すら依存傾向のあるスマホを、子供がうまく使うのは困難なので、親が管理してあげる必要性を感じました。
スマホで調べたことはすぐ忘れてしまう「デジタル健忘症」
スマホで調べたことをすぐ忘れてしまったり、何度も同じことをスマホで調べていることってありませんか?
このようなことを「デジタル健忘症」や「Google効果」と呼びます。
スマホで検索した情報は覚えることができないというより、脳が覚える必要がない情報ととらえすぐ忘れてしまうのです。
覚えておきたい言葉などはスマホで調べた後、書き留めておくなどの工夫が必要だと感じました。
オンライン習慣を減らすポイントの抜粋
過剰なスマホ利用は脳に悪影響だとわかっても、何から取り組めばいいのか迷うことがあると思います。
本書で紹介されている、オンライン習慣を減らすためのポイントを抜粋してみました。
・平日と休日のインターネット利用習慣をメモして、利用頻度を把握する
・いきなりネット利用をすべてやめるのではなく、無理のない範囲から始める
・マイルールを作る(とある小学校の例)
①ゲーム・スマホは1日2時間以内
②寝る1時間前までにゲーム・スマホはやめる
③スマホは宿題などやるべきことが終わってから使う
シンプルではありますが、大人もスマホを扱うための「マイルール」を作ると依存を防ぐことが手助けになると思います。
「スマホはどこまで脳を壊すか」まとめ
脳科学の観点から、スマホがどのような影響を与えるか理解をするのに有益な一冊でした。
スマホ・オンライン依存を防ぐための方策も解説されているので、スマホ依存に悩んでいる方はぜひ読んでみてくださいね。