こんにちは。今年度初めての更新です!
今年は「新書」を出来るだけ多く読んでみたいと思っています。
情報収集、発信のプロである池上彰先生から知る力を学びたく「わかりやすさの罠」という新書を購入しました。
第2章『ネットの「真実」の向こう側』では、ネット情報の扱いにも言及されています。
池上先生は普段スマホをあまり使わないとのことで、ネット断ちの観点からも参考になる本でした。
情報収集を学んでみたい方、ネット情報との距離感に悩んでいる方は参考にしてくださいね!
ネットに依存すると情報が偏りがちになる!?
池上先生は「ニュースはネットで十分」という考えに異議を唱えています。
ネットニュースは「読む」ものでなく「見る」という要素が強く、ほとんどの人がニュースを流し読みしています。
興味はどんどん移っていくけれど、スマホから顔を上げたら、「あれ、いったい何を知りたかったんだっけ?」と思い出せないようでは本末転倒です。
大量の情報に触れていても、「分かった気になっている」だけでは時間のムダになってしまう、とも述べられています。
また、ネットで見る情報は普段からユーザーの興味に合わせられており、ユーザーの好む情報が優先されて表示されます。
ヤフーニュースも、アクセス稼ぎのため芸能やスポーツ、娯楽系の話題が増えているとのこと。
ネットの情報ばかり見ていると、次第に得る情報が偏ってきてしまうのです。
情報を偏らせないために必要なこととは
「ネットばかり見ていたら、情報が偏ってしまう・・・ならどうすればいいの?」って思いますよね。
池上先生は「あえて新聞など他のメディア触れることが必要」と主張しています。
新聞でも、普段読んでいない新聞を読んだり、外国のニュースに触れてみたりすると視野が広がります。
後の見出しで出てきますが、リアル書店に足を運んだりすることも有効です。
個人的には、ネットと新聞をバランスよく閲覧することが出来たらいいなと感じました。
・ネットで知って興味を持ったら、本でも調べてみる。
・新聞で読んでよく分からなかったことを、ネットでも調べてみる。
ネットとそれ以外のメディアを上手く行き来できたら理解にも相乗効果がありそうです。
ネットと新聞の情報の正確性を理解する
伝える情報の正確性について、新聞とSNSの違いが紹介されており、興味深かったのでおさえておきます。
当たり前のことですが、普段あまり意識できていなかったことです。
【新聞】
・発行するにあたり、100~200人の人が記事を校閲し、正確性をチェックしている。
・同じ日の新聞でも締め切りに違いがあり「早版」と「遅版」がある。「遅版」では早版の誤字や見出しが修正される。
【SNS】
・個人が発信するので、第3者のチェック機能が入っていない。
・無条件に信じるのは危険。
ネットの情報は玉石混交なので「誰」が発信してるかチェックするのが大事です。
スマホ依存、中毒が世界的な問題となっている今、すきま時間にスマホを見るのをやめて、考える時間を作りましょう。
「すきま時間にスマホを見ない」といった、これまでの習慣を少し変えるだけでも、効果は大きいのではないかと思います。(中略)わずかな時間でも、積み重ねれば、無視できない違いが出てくるはずです。
池上先生の習慣から学ぶ
本の中で紹介されている、池上先生の情報収集の習慣を簡単にまとめました。
・新聞を13紙読む。朝は見出しでどんなニュースを扱っているかチェック。
夜に記事を考えながらもう一度読む。
・忙しくても、週に1回は書店に行く。
・紙の本を持ち歩き、移動時間にを読む。
・買うか迷った本や、気になった本は全部買う。
・買った本を全て読めなくてもいい。つまらない本を買ったことも1つの勉強になる。
生活習慣は人によるので、全てを真似することはできませんが参考にしてみてはいかがでしょうか?
私は朝に新聞アプリで見出しをチェックして、帰宅後に紙の新聞でじっくり読むという習慣を最近始めました。
もし池上先生がSNSをやったらフォロワーが集まりそう・・!
なんて感じましたが、やらないのはSNSに取られる時間の長さを理解されてのことだと思います。
「わかりやすさの罠」まとめ
「わかりやすさの罠」から参考になる点をまとめましたが、いかがでしたか?
ネットと新聞から得られる情報について改めて考えされられました。
池上先生の情報収集方法や習慣は、普段ブログを書いている人もそうでない人も参考になるものばかりです。
気になりましたら、ぜひお手にとって見てくださいね!